教界ニュース

 

カトリック教会ボストン教区の児童性的虐待に関する報告書まとまる

 【ボストン=RNS・CJC】米マサチューセッツ州のトーマス・レイリー検事総長が7月30日、カトリック教会ボストン教区の聖職者による児童の性的虐待に関する報告書を明らかにした。1940年以来の犠牲者は1000人を超えるという。
 16カ月にわたる調査をまとめた報告で、同検事総長は少なくとも未成年者789人が司祭237人と教会関係者13人が、60年越しの性的虐待を告発したと語った。実際の犠牲者数は全員が告発したわけではないので、さらに高いかもしれないと言う。
 レイリー検事総長は、教会上層部を起訴しなかった。マサチューセッツ州法では児童虐待を起訴するには不十分と見られていた。ただ検事総長は「児童の性的虐待問題と取り組むことや、児童を危険から守るためにその『文化』を変えるということが緊急事だと訴える思いを証明し」損ねている、として教会を批判している。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/08/04