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『神殿の丘』への非イスラム教徒立ち入り禁止

 【エルサレム=EP・CJC】イスラエル警察は7月30日、ユダヤ教聖地として知られる『神殿の丘』へ非イスラム教徒の立ち入りを禁止する、と発表した。
 現場は、イスラム教にとっても第3の聖地でハラム・アルシャリフ・モスクがある。「我々は実務上の理由で、当分の間、立ち入りを禁止したした」と警察がAFP通信に語った。いつ解除されるかは未定という。イスラム教青年過激派の示威行為を制限するため特定の年齢のイスラム教徒の立ち入りも禁止された。
 『神殿の丘』は、2000年にアリエル・シャロン首相が現場を訪れて以来、パレスチナ市民による自爆テロとイスラエル側の報復的攻撃が繰り返されて来た。
 8月7日がソロモン王とヘロデ王により建設された第一神殿と第二神殿を覚えてユダヤ人が祝う日であることから、混乱を避けるため立ち入りを禁止したものと見られる。
 通常、当日はイスラエル市民のユダヤ教徒は西暦70年に破壊された第二神殿の一部である嘆きの壁を訪れる。しかし中にはイスラム教徒に占拠された形の『神殿の丘』に侵入を試みる者もいる。そのようなグループの一つ、『神殿の丘信徒』はこれまで20年にわたって新たな神殿建設を目指し、象徴的な礎石を置こうとして来た。
 8月6日、イスラエルの裁判所は、合法的に現場に礎石を置くことを求めた同グループの請願を却下した。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/08/12