【ロンドン=ENI・CJC】信徒7000万人を超す英国国教会(聖公会)の霊的最高指導者カンタベリー大主教のローワン・ウィリアムズ氏は8月8日、米聖公会が同性愛者の主教選出を認めたことから、世界聖公会共同体に加入している各国聖公会指導者に緊急会議を呼び掛けると語った。
「最近の展開により引き起こされた懸念が、その結果を慎重に見定めなければならない段階に来たことは分かっている」としてウイリアムズ氏は、ロンドンで10月半ばに会議を開催することを声明で明らかにした。
世界聖公会共同体は、英国国教会初め世界の38聖公会が加入している。それぞれが独立しており、ウイリアムズ氏に承認差し止めを命じる権限はない。これまでにも女性聖職や女性の主教任命などでは意見の食い違いが見られた。□