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フィリピンのフェミニスト修道女に東アジア女性平和賞

 【マニラ=ENI・CJC】(モーリス・マレーンズ記)メアリー・ジョン・マナンザン修道女(ベネディクト会)が東アジア女性平和賞を受賞した。同賞は「文化間の連帯におけるリーダーシップと長期間の活動、地域の平和、世界的な理解のために」贈られるもの。
 今回受賞したのは7人で、その中にはミャンマーの自由と民主主義リーダー、アウン・サン・スー・チー氏やコラソン・アキノ前フィリピン大統領の名もある。
 授章は8月11日、マニラで開催された世界平和のための東アジア女性会議の開会式で行われた。「学問の世界で、またフェミニスト活動の中で新しい道を示し、女性中心のプログラムを生み出した」ことが授章理由として挙げられた。
 同賞は「平和を擁護し、それぞれの国、そして世界のために平和への動きを導いた東アジアの女性を認め、祝福すること」を目指すもの、と同賞委員会のロゼリン・マグサイサイ委員長は述べている。同委員長は今回会議の議長でもある。会議はフィリピンの非政府組織『平和と開発のためのミレニアム女性財団』が後援している。
 現地紙は同賞をノーベル平和賞のアジア版として報じている。
 マナンザン氏は、女性研究所、女性危機センターの設立に貢献した。双方ともが女性の地位向上と家庭や職場における女性の権利確立を目指している。女性団体の広範な連合組織『ガブリエラ』の議長を15年間務めた。また「貧困者や被抑圧者との連帯」学習に力を入れている聖スコラスティカ大学学長でもある。これらも授章理由として挙げられている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/08/18