【CJC=東京】インドのコルカタ(カルカッタ)で貧民救済に生涯をささげ、1997年に87歳で死去したノーベル平和賞受賞者、マザー・テレサはマケドニア人かアルバニア人か――生まれ故郷のマケドニアで“民族論争”が起きている。
マザー・テレサは今秋、カトリック教会の「福者」(聖人の前段階)に列せられる。これを記念してマケドニア政府がマザー・テレサの立像をローマ教皇庁に贈ることを申し出た。同政府は像に「マケドニア人」と刻むことにしていたことから、同国のアルバニア系の政治家らが反発して計画変更を迫ったもの。
マザー・テレサは1910年、現在のマケドニア・スコピエに生まれたが、当時はオスマン帝国領だった。□