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ロシアで非スラブ系言語にも聖書訳出

 【ソフィア=ENI・CJC】(クライブ・レビエフ=ソーヤー記)ロシア語などのスラブ系言語以外にもロシアには多数の言語が存在する。それらの言語に向けた聖書訳出がロシア正教会とモスクワの聖書翻訳研究所によって進められている。
 セルビア正教会が8月6日明らかにしたところでは、カセットテープも用意されるという。また全土で配布するための児童用聖書も発行される。それにはロシア正教会のアレキシー2世総主教が序文を執筆している。
 カセットテープについて、翻訳研究所のセルゲイ・チェルノヴィヴァノフ氏は「それぞれの母語を話す人でも、読み書きを忘れていることが分かった」からだと言う。
 約100言語がロシアで使われているが、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は22言語を除いて消滅の危機にあると認めている。危機にあるとはされていないのは、話者1億2000万人のロシア語、同470万人のタタール語から同5200人のツァフル語まで。
 聖書翻訳研究所はこの7月、『イエス物語』と聖ヨハネによる福音書をブリヤート語で、聖ルカによる福音書をツァフル語に訳出した。他にはオセチア語とネネツ語訳が進行中。
 児童用聖書は、読みやすいように工夫され、カラーイラスト付き。教会だけでなく個人の資金援助もある。
 ロシア文部省、法務省やプロテスタント諸教会もこの計画に関わっている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/08/26