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故キング牧師の人種差別撤廃演説40周年で記念集会

 【CJC=東京】米黒人公民権運動の指導者、故マーチン・ルーサー・キング牧師が1963年に人種差別撤廃を求めて行った演説「私には夢がある」から40年、8月23日、ワシントンのリンカーン記念館前で集会が開かれた。
 63年8月28日の「ワシントン大行進」の際、参加者約25万人を前に行われた演説は、黒人差別の実態を鋭く批判し、「私には夢がある。私の4人の子どもたちがいつの日か、肌の色ではなく人格によって判断される国に住むことを」などと呼びかけたものだった。
 40周年記念集会には暑い日差しの中、約3000人が参加した。息子でキリスト教団体指導者のマーチン・ルーサー・キング3世が「この40年間の前進にもかかわらず、有色人種はなお雇用や教育の機会の公正な共有を否定されている」と指摘し、差別の撤廃を求めた。
 故牧師の夫人コレッタ・キングさんも、夫がかつて立ったその場所に立ち、「心が正しければ、精神と肉体が後に続くから、その時、我々の心を平和と非暴力主義の道具にしなくてはならない」と、平和と非暴力的運動の重要性を訴えた。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/08/26