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アラバマ州裁庁舎内の『十戒』石碑を撤去

 【CJC=東京】米アラバマ州裁判所庁舎内に置かれていた『モーゼの十戒』の石碑が8月27日、強制撤去された。ロイ・ムーア同州最高裁長官が2年前に同庁舎内の円形広場(ロタンダ)に運び込んでいたもので、重さ2・5トン。
 連邦地裁と同高裁は「政教分離を定めた憲法に違反する」として撤去を命じ、撤去命令の差し止めを求めたムーア氏の訴えを連邦最高裁が20日、却下した。
 それでもムーア氏は撤去に応じない構えで、州の司法倫理委員会はムーア氏の職務を停止する決定を下していた。強制撤去も、キリスト教保守派などが激しい抗議行動を展開する中で行われた。
 ムーア氏は、16日にはアラバマ州議会前に集まった数千人の支持者を前に、「私はやがて死ぬ。政治家も牧師も皆同じだ。しかし神の掟は永遠に保たれる」と語り、問題は「この国と法律がよって立っているところの神を認めるか、ということであり、今やキリスト者が立つ時だ」と付け加えるて喝さいを浴びるなど意気軒高だった。
 ホワイトハウスのブーチャン副報道官は27日、法の順守を求めるとともに、十戒問題はあくまで法廷で争うよう呼び掛けた。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/09/02