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世界教会協議会総幹事にケニアでのサム・コビア氏選出

 【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)は、コンラッド・ライザー総幹事の後任に、ケニア・メソジスト教会のサム・コビア氏を選出した。ライザー総幹事(ドイツ福音教会牧師)は11年間現職にあるが、今年末退任する。コビア氏は1月に新総幹事に就任する。
 選挙は8月26日から9月2日までの日程で開催された中央委員会の席上、非公開で行われた。最終的にコビア氏とノルウェー教会(ルーテル派)のトロン・バッケヴィグ牧師の両候補に絞られ、134人の投票の結果、78票対52票、棄権4票でコビア氏が選出されたという。
 コビア氏は「WCCはまず、目に見える一致をお互いに求めることを主要な目的とする教会の集まりである。我々は共働し、そして共働していることが分かるようにならなくてはならない」と受諾演説で語った。
 コビア氏は現在、WCCのアフリカ担当部長と特別代表を務めている。1999年から2002まで神学・社会問題担当部長だった。
 総幹事はこれまで、W・A・ビザートゥフト(オランダ、1948〜1966)、ユージン・カーソン・ブレイク(米、1966〜1972)、フィリップ・ポッター(ドミニカ、1972〜1984)、エミリオ・カストロ(ウルグアイ、1985〜1992)、コンラッド・ライザー(独、1993〜2003)の各氏が務めている。コビア氏は、WCC総幹事としては、アフリカ圏から初めて選出された。またメソジスト教徒としては3番目。
 WCCは1948年設立、キリスト教各派341教会が加盟している。ローマ・カトリック教会は加盟してはいないが、幾つかの部門に代表を派遣している。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/09/02