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WCC次期大会への予算、前回より半減

 【ジュネーブ=ENI・CJC】(ジェリー・L・ファン・マーター記)世界教会協議会(WCC)の緊縮財政は、ブラジルのポルトアレグレで2006年2月に開催予定の次期第9回大会への支出を、前回1998年にジンバブエのハラレで開いた大会の半分にまで削減を余儀なくされている。日程も2日短く10日間に、参加代表も3分の2に縮小必至だ。
 中央委が9月1日承認した、ポルトアレグレ大会予算は630万スイス・フラン(約5億3000万円)。ハラレ大会の支出は1340万スイス・フランだった。
 WCC大会は7年ごとに開催され、加盟342教会の代表始め数千人が参加する。「将来の大会が皆このように規模を縮小するわけではない」と財務委員会のアンダーズ・ガデガアルド副委員長は言う。
 次期大会の主題は「神、恩寵のもとに、世界の変革を」と中央委でされたが、「恩寵」が翻訳し難い言葉であるため、最終的にはWCC指導部の協議を経て、11月に決定される。
 代表の席がハラレの996から700に削減されることには当惑の声も上がっている。「数が制限されれば、それだけ我々の教会が代表されていないように感じる」と、ドイツ福音教会のマリタ・クルーガー氏は言う。
 「問題があることは分かっている。大教会ほど削減率が大きくなろう」と、議席削減を提案したエーベルハルト・レンツ氏(WCC議長)。
 大会に青年の声をもっと反映させようとしている時に、逆に青年代表が少なくなってしまうのではないか、と懸念する向きもある。代表者の割り当ては最終的には2004年2月までに決められる。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/09/08