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エルサレムの地下水路は旧約聖書の記述通りだった

 【CJC=東京】聖書に記述された建造物が今日も現存している可能性がほとんどない中で、古代エルサレムの地下水路とされていたトンネルが、実際に紀元前700年ごろに建設された可能性が高いことを、ヘブライ大などの研究グループが確認、9月11日発行の英科学誌『ネイチャー』に発表した。
 トンネルの底の地層に含まれていた木炭などの放射性炭素について、最新の測定装置で年代を特定した。放射性炭素は、古い試料ほど含有率が低い。聖書の記述を史実として科学的に裏付けたものとして注目される。
 トンネルは、エルサレムの水源、ギホンの泉からシロアムの池に通じるもので、全長約500メートル。アッシリア帝国の攻撃に備え、ヒゼキヤ王(在位紀元前727〜同698年)が岩盤をくり抜いてトンネルを掘り、城内の水を確保したとされていたもの。
 旧約聖書の『列王記下20・20』には「ヒゼキヤの他の事績、彼の功績のすべて、貯水池と水道を造って都に水を引いたことは、『ユダの王の歴代誌』に記されている。」、『歴代誌下32・30』には「上の方にあるギホンの湧き水をせき止め、ダビデの町の西側に向かって流れ下るようにしたのも、このヒゼキヤであった。ヒゼキヤはそのすべての事業を成し遂げた。」という記述がある(注:いずれも日本聖書協会発行・聖書新共同訳による)。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/09/15