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インドで「強制改宗」が不法に

 【CJC=東京】ヒンズー国家主義のインド人民党(BJP)が主導する「国民民主連合(NDA)」政権は、「しり込みしている」ヒンズー教徒を改宗させることを禁止する立法を図っている。
 「宗教規則の変更」と呼ばれるもので、官報掲載と共に施行される。「不可触賎民・種族委員会」が作成したもので、議会の承認を必要としない。
 インド人民党や関係団体は長らく、貧困で非識字のヒンズー教徒のキリスト教や仏教への改宗に反対してきた。「この規定は改宗に反対するものではない。無理強いの改宗を規制しようとしているのだ」と、同委員会のビザイ・ソンカル・シャストリ議長は言う。
 施行後は、改宗希望者は、申請し、許可書を受け取る必要がある。また改宗希望者は中・高教育修了資格が必要。
 違反すると、1日につき1000ルピー(約2300円)の罰金。貧困者、被差別民族、下層カーストのヒンズー教徒などのために働いているキリスト教宣教師が規制の対象、と見られている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/09/22