【CJC=東京】児童500人以上に対する司祭の性的虐待問題で、米カトリック教会ボストン教区は500件以上の訴訟を起こされ、8500万ドル(約100億円)の支払い要請に同意した。米カトリック教会が支払う額としては、この種類の係争では最高額。
ただ被害者側がこの金額に満足したとしても、実際に教会がその資金をどのように調達するのかは不明のまま。
ボストン教区は米国では第4の大教区で、財務的にも豊かとされてはいる。しかし2年前にスキャンダルが明らかになってからは、毎週の献金や年度ごとの献金が減少、会計の大幅縮小を余儀無くされた。そこへ来ての多額な支払いが順調に行くかどうか。結局は信徒の献金を頼ることになりそう。
「教会がなさなければならない仕事は多い。信徒は献金を増やしてくれる」という声がどの程度広がりを見せるか。□