教界ニュース

 

あのアトス山の特権を欧州議会が見直し

 【ストラスブール=ZENIT・CJC】ギリシャ北部のアトス半島はアトス山を中心に古くから修道院の共同体が独自の運営を行う特権を享受して来たが、欧州議会がその見直しを検討している。
 ギリシャ正教会が、最近の報告で明らかにしたところでは「欧州議会本会議は、フランスのフォーデ・シラ代表の、2002年欧州連合の基本的権利に関する提案・報告を採択した。それにアトス山修道院共同体の特権に関する言及がある」。
 問題の焦点は、アトス半島へ女性の立ち入りが禁止されていること。禁止措置は女性の人権に反しているとして、ギリシャ政府は修正を求められている。
 シラ報告に反対したのは、ギリシャの社会主義政権代表だけだった。
 ギリシャ政府と正教会は、修道院共同体体の特権を維持する構え。1000年も続いたもので、国の伝統、価値観、シンボル、信仰と結び付いている、としている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/09/29