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米教会協議会の財務事情好転、積立金が3倍に

 【ワシントン=RNS・CJC】米教会協議会(NCC)の財務事情が好転している。負債を全額返済、正味財産を倍増し、準備積み立て金も3倍増させた、とボブ・エドガー総幹事が10月1日語った。
 準備積み立て金が6月30日時点で昨年の230万ドル(約2億5300万円)から900万ドル(同9億9000万円)まで増加、負債もなくなり、「この10年で最も健全なポジションにいる」と言う。
 同総幹事が着任した2000年初めには、多額の負債に悩み、基金も1994年には2400万ドル(同26億4000万円)あったものが僅か300万ドル(同3億3000万円)にまで減少していた。
 9月29〜30日に開催された理事会に提出された監査結果では、6月30日現在の正味財産は1260万ドル(同13億8600万円)。前年は630万ドル(同6億9300万円)。この間、支出は710万ドル(同7億8100万円)から560万ドル(同6億1600万円)にまで減少した。
 人件費削減が大きく、1999年末の102人から現在は40人にまでフルタイムのスタッフは減少している。「これでNCCが倒産に直面しているという論拠はなくなった」と同総幹事は語った。
 経費の大半を負担していた合同メソジスト教会と長老教会(PCUSA)という2大教派からの拠出金が低下した分を埋めるだけの新たな拠出もあった。両派はこれまで他の教会がさらに多く拠出するように、と声を上げていた。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/10/13