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早すぎるクリスマス・セールに独ルーテル派監督が抗議

 【ハノーバー(独)=IDEA・CJC】独ルーテル教会のマーゴ・ケスマン監督が、クリスマス商戦の早期化を批判した。教会暦を無視し、「生活の健全なリズム」を破壊するのは馬鹿げたことだと言う。
 ロンドンでハロッズ社は8月に早くもクリスマス・セールを始めた。ドイツでも多くの店が9月にクリスマスケーキやチョコレートを売り始めている。
 教会の伝統では、クリスマスに備えるアドベント(待降節=たいこうせつ)は12月に定められ、ざんげの時、反省の時。もしこの伝統が無視され、商売だけの理由で楽しい季節が前倒しされるなら、イエス・キリスト降誕へ備えるという感覚は失われてしまう。
 同監督は、精神の燃え尽き症候群が、活動とレジャーの間の健全なリズムを無視することで引き起こされると指摘する。「我々の社会全体がこの症候群に集団で陥りやすいようだ」と言う。
 同監督は、教会暦の順守を訴える活動を始めた。スローガンは「季節には定めあり、アドベントは12月に」。ドイツ各地の教会でも採用されている。活動に参加する人は、季節外れのクリスマス商品は買わないという。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/10/13