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福音派が世界各地で急速に成長

 【シュツットガルト(独)=IDEA・CJC】福音派が急速に成長している。世界福音同盟(WEA)には123カ国、200万教会が加盟、信徒総数は4億人に達した。2年前には信徒1億5000万人としていた、とWEAのゲーリー・L・エドモンズ総幹事はIDEA通信に語った。
 同総幹事によると、最も速い成長はラテンアメリカ(中南米)で起きている。年ごとに数百万人ものカトリック者がペンテコステ派やカリスマ派の教会に加入しているのだ。その結果ブラジルでは、福音派が人口の40%を占めるまでになった。
 アジアも福音派が成長している地域。同総幹事が一例として上げたカザフスタンでは12年で現地住民のキリスト者が40人から1万2000人に急増した。同様の状況がキルギスタン、アルメニア、アゼルバイジャン、ロシア、ウクライナで起きているという。無神論者や共産主義者だった人々が、マルクス主義の代わりに聖書信仰に向かったのだ。
 イスラム教国バングラデシュでも、新しい教会が毎週出来ている。北インドのキリスト者は、今後6年で20万個所に教会が出来ると期待している。
 エドモンズ総幹事によれば、キリスト教が歓迎されない国でも霊的覚醒が見られる。アルジェリアのキリスト者は、自分が生きている間に全ての町や村に教会を、というビジョンを持っている。
 キリスト教信仰へ導く最も説得力があるものは聖書とキリスト者の生き方だ、と同総幹事は言う。どん欲、羨望、競争に支配される環境で、キリスト者が愛と敬意を持って隣人に接するなら、そのこと自体が大きな影響を与える。
 エドモンズ総幹事は、キリスト者にとっての最大の挑戦はエイズ(免疫不全症候群)とイスラム教だと見ている。
 ウガンダの教会は、不義を働かない結婚生活の重要性を説き、情報を広めることでエイズとを戦えることを証明した。発症した人や取り残された孤児の世話のためにウガンダのキリスト者は富裕国からの支援を望んでいる。
 イスラム過激派が多くの国で政治的支配を狙っている。エドモンズ総幹事によれば、インドネシア、アフガニスタン、パキスタンで政権奪取を図っている。これは宗教的自由の徹底的規制をもたらしかねない。同様の過激な傾向がヒンズー教徒、仏教徒や習俗信仰者の間でも広まっている。
 エドモンズ総幹事は特にドイツの教会に重大な懸念を抱いている。教会会議が同性愛者のカップルのため結婚式そっくりの式典を認めるとの決定が、キリスト者の間に混乱を広げている。同総幹事は「宗教改革の土地」ドイツの福音派130万人に、聖書の真実を愛をもって告げ続けるよう呼び掛けている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/11/03