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電光掲示板への宗教広告、ロイターが認める

 【CJC=東京】世界最大のメディア『ロイター通信社』が、ニューヨークの繁華街タイムズ・スクエアに保有しているビルに設置した電光掲示板に、米合同メソジスト教会の広告を掲載することにした。これまでは宗教関係の広告はお断りが社是だっただけに、反響が広がっている。ロイターが断る広告は「ポルノ関係、政治、宗教、誹謗、誤解を与えるもの」などだった。
 メソジスト教会は「心を、魂を、扉を開け」キャンペーンを30秒のビデオにして流す計画。まず第1弾は11月15日から月内一杯、毎日10回。通行人150万人が見るという。感謝際に際し行われるパレードの時が最高潮になろう。
 ロイターは150年もの歴史で中立公正な情報提供をうたっているところから、広告にも慎重だった。ただ米国では教会協議会(NCC)を始めプロテスタント諸派や正教会からは批判されていた。11月3日に出された共同声明は「もし宗教的なメッセージが公共の場で禁止されるなら、残りは金儲けか消費がらみのものだけになってしまう。しかし人生はそれだけのものではない。信仰の共同体にも発言は認められるべきであり、結局は人々が可否を決めるのだ」としている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/11/10