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中国で『家の教会』指導者に強制労働2年の判決

 【CJC=東京】中国の非公認『家の教会』指導者で作家、歴史家として知られるザン・イーナン氏(音訳)が河南省平頂山県の労働委員会を通じて2年間の労働による再教育を命じられた。米国のキリスト教抑圧監視団体『殉教者の声』が報じた。
 ザン氏は魯山県拘置所で夫人との面会を許された後、いずこかへ連行された。ザン氏は9月26日にシアオ・ビグアン氏とともに逮捕され、「中国政府転覆と社会主義秩序の破壊」容疑で告発されたもの。シアオ氏はすでに釈放され、北京の家族のもとに戻っている。
 その時、公安筋は『ザン氏には犯罪容疑はない。心を病んでおり、あまりに迷信深すぎる」ことを明かしている。
 委員会はザン氏が発行している祈祷雑誌に「主に中国にあるとりでを打ち壊すよう願う」といった言葉があるのを、同氏抑圧の材料に使った。ザン氏はまた神が中国にある無神論組織を破壊するように、という祈りも書いている。これらの言葉は、現地公安当局によれば、「反党、反社会主義者」的な著作に当たるという。証拠は全て、夫人が逮捕された9月28日に、ザン氏宅から押収された。夫人はその後釈放されている。
 ザン氏は60日以内に委員会に再審を要請することが認められている。判決はまたザン氏に90日以内に人民法廷での行政裁判に訴えられるとしている。これは中国では異例。通常は正式裁判なしで3年間の強制労働を科せられる。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/11/10