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同性愛主教の誕生にカンタベリー大主教が声明

 【ロンドン=CJC】カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏は、米ニューハンプシャー教区が補佐主教にジーン・ロビンソン氏を任命したことを受け11月3日声明を発表した。要旨次の通り。
 ニューハンプシャー主教としてジーン・ロビンソン任命は聖公会(英国国教会)共同体の結束に非常に重大な結果をもたらすことは先月(10月)の指導者の会議で十分認識された。その会議では、(任命の)結果を慎重に調査する委員会の設置が求められた。
 指導者の会議はまた私に、全教会(カトリック)的な秩序や聖書の教えに反すると思われる決定によって疎外された人たちのために為された規定について懸念している管区指導者との論議を奨励した。その論議はすでに始まっている。
 分裂が始まっていることは非常に遺憾だ。それはジーン・ロビンソンの主教としての宣教が共同体の全管区で受け入れられる可能性はないという事実ですべてあまりにもはっきりしている。
 ジーン・ロビンソンを任命した人たちが、米国の教会憲法が認めるものの理解に於いて誠意をもって行動をしたことは明確だ。しかし宣教に関して、今回の結果と、それ以外特に西側世界以外の聖公会信徒の圧倒的多数の証しと誠実に対決しなければならない。
 聖公会管区の自治は重要な原則である。しかし正しく我々は規則よりも関係に依存しているので、協議と相互依存が我々の健全さに不可欠である。
 首座主教会議は先月『我々が共通に持っているものは我々を分裂させるものより大きい共同体』として続けて行きたいとの願いを表明した。我々は今このことに新しい重要性を与えるために厳しく働き、そして我々が前進するため知恵と忍耐と勇気を祈る必要がある。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/11/10