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ロシア正教会は教皇訪問に消極的

 【ニューヨーク=ZENIT・CJC】ロシア正教会モスクワ総主教座諸教会関係部門の責任者スモレンスクとカリーニングラードのキリル府主教は訪問先のニューヨークで11月12日、教皇ヨハネ・パウロ二世の切望にも関わらず、モスクワ訪問実現の可能性は少ないと語った。
 ロシアのウラジミール・プーチン大統領は教皇訪問に前向きだった。しかし教皇は、正教会が歓迎しない限り訪問を望んではいない。
 キリル府主教は記者会見で、教皇訪問が「単なるショーであってはならず」、まず、伝統的に正教の国における(教皇に忠実な)東方典礼カトリック教会の在り方と正教国でのカトリックの伝道活動という双方の対立点について合意が必要だ、と語った。AP通信が伝えた。
 キリル府主教はニューヨークのセントニコラス主教座聖堂の100年記念式典に参列するため訪問したもの。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/11/17