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WCCがカトリック、福音派、ペンテコステ派と会談へ

 【ジュネーブ=ENI・CJC】世界教会協議会(WCC)がカトリック、福音派、ペンテコステ派と会談を計画している。WCCはキリスト教各派の集合体としては世界最大。会談では、さらに協力活動を進める方策を検討しようというもの。
 WCCは加盟教会や関係機関の代表、神学者など36人を招き、11月17日から20日までレバノンのアンテリアスで会合し、「アンテリアスから愛を込めて」と題する報告書をまとめた。会談の呼び掛けはその中で行われた。
 報告書は、カトリック、福音派、ペンテコステ派の代表を招き相互の関係の新たなネットワーク形成を討議するための会談を2004年11月までに行いたいとしている。これら各派の教会はほとんどWCCには加盟していない。
 WCCが主宰する会談とは言え、会談の方向は参加する教会や関係機関に委ねられる、と報告書は述べている。
 WCCは、1998年にジンバブエのハラレで開催した大会で、キリスト教の様々な伝統の輪を広げることを目指した世界規模のフォーラムを創設した。
 「世界教会運動の再構築」は、世界の変革を反映させる必要からも今日重要になっている、と報告書は指摘している。これは「グローバリゼーションと覇権という力に対する教会の重要性」を新たにする必要と、超教派組織の欧州中心色を薄め、南半球の教会の声をもっと反映させる必要に結びつく。教会や関係機関が協力する方法を合理化することは「様々なレベルで、多くの超教派組織に参加を求められる際には役立ち」、また活動重複を避けるのに役立つと言う。
 レバノンでの会議はWCC議長であるアルメニア使徒教会のカトリコス(指導者)アラム一世の主催で行われた。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/12/01