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ベルギーで司祭が教会にサンタの出入り禁止

 【CJC=東京】ベルギー、ケルクラーレにある聖マルティン教会のダニエル・ビールナエルト司祭(68)が、教会のクリスマス・キャロルコンサート広告の刷り直しを要求した。サンタクロースの写真をあしらっているのが問題だと言う。
 同司祭はアントワープの新聞に「私の教会ではサンタクロースを絶対に歓迎しない。それは異教のシンボルだから」と語った。
 「クリスマスに祝うのはキリストの誕生であってサンタクロースではない。それなのにコンサートの組織者は演奏の最中にサンタクロースが会堂内を歩き回ることまで望んでいる。サンタクロースはクリスマスに何の関係もないコマーシャルの象徴だ。もし人々がそう望むなら、それに問題はないが、しかし私の教会では困る」と言う。
 管轄のブルージュ教区の広報担当者も「ビールナエルト司祭の悩みは理解できる。子どもたちも、すでにクリスマスはキリストの誕生ではなくサンタクロースを祝うのだと思っている子もいる。ビールナエルト司祭の考えは彼だけのものではない。同じ考えの困った信者から電話が掛かって来る」と語っている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2003/12/09