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イラン震災救援、現地カトリックも活動

 【CJC=東京】2003年12月26日、イラン南東部バム周辺を襲った地震は3万人もの犠牲者を出す惨事となった。キリスト教関係の救援も始まった中、ZENIT通信は、現地イランのカトリック者が募金を開始、また救援のための医薬品を集めている、と報じた。
 テヘラン駐在のバチカン(ローマ教皇庁)大使アンジェロ・モットラ大司教は、イランのカトリック者が震災の翌日から救援活動に努力していることを確認した。
 犠牲者は4万人に上るとも推定されている。負傷者数はそれ以上に上ると見られる。
 イラン人口6200万の内、カトリック者は1万6000人。救援活動への教会からの寄付はまず500ドル(約5万8000円)。「多額ではないが、我々の兄弟姉妹と連帯していることを示す最初のサインだ」と同大使は言う。
 教皇ヨハネ・パウロ二世は27日、地震の犠牲者を悼む電報を送った。教皇は、犠牲者の冥福を祈り、被災者の苦しみに精神的一致を表すと共に国際社会に緊急の支援を呼びかけた。
 バチカン放送によると、教皇庁は29日、開発援助促進評議会(コル・ウヌム)を通じて、被災地の人々に援助資金を贈ることを発表した。
 イタリア司教協議会も緊急支援金を発表した他、カリタス・イタリアのスタッフをいち早く派遣し、同国のカトリック関係者との協力のもと現地で救援を行っている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/01/12