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「あまりにも自由主義的」な世界バプテスト連盟脱退を

 【ニューヨーク=ENI・CJC】米国南部バプテスト連盟総会委員会が、世界バプテスト連盟からの脱退を提案している。
 世界連盟が「異常で危険な神学」を提唱しており、それはあまりにも自由主義的であることが理由。
 世界連盟が女性聖職を認め、教義面での自由主義的傾向や自由な聖書解釈を認めていることに、南部バプテスト連盟では反発する動きがあり、脱退提案も繰り返し出されている。今回の提案には、同派が新たな国際的な組織を検討すべきだということも含まれている。
 一方、世界バプテスト連盟のデントン・ロッツ総幹事は、これは世界的なバプテスト共同体に分裂をもたらす、と言う。「自由主義についての虚偽の非難」は問題だとして、同総幹事は「21世紀になって、論議を終わらせ、他者の考えを排除するために偏った言葉を使ったことは悲しい。それはマッカーシズムの形式だ」と声明で指摘した。「1950年代には、誰か気に入らない存在を共産主義者と決めつけた悲しい事実がある。今日ではそれを自由主義者と呼ぶのだ」と言う。
 この問題は、2月に開かれる南部バプテスト連盟執行委員会で扱われることになろう。そして6月の総会に提案される可能性がい。大会で承認されれば、10月1日に世界連盟脱退ということになる。
 すでに南部バプテスト連盟は世界連盟への負担金を削減している。自由主義者の分派グループとされている『コーペラティブ・バプテスト・フェローシップ』(CBF)の加盟を世界連盟が認めたことに反発したもの。
 ジミー・カーター元大統領もCBFのメンバー。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/01/19