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中世の教会堂に再現された罪人の姿

 【CJC=東京】英紙ガーディアンによると、英中部コベントリーの聖三一教会では、最後の審判を描いた中世のフレスコ画修復が進められている。その成果はめざましく、目に浮かぶ涙もはっきり見えるほど。これまでは、顔の一部と血がしたたっている足元が見えるだけだった。
 このフレスコ画は、義に至らない罪人を震えあがらすような情景を、と委任された無名の芸術家が約570年前に制作した。しかし肉体描写が享楽敵に過ぎると当時のプロテスタントが感じたためか、1560年代にしっくいで相当部分は覆われてしまった。ビクトリア女王時代にそのことが分かったが、今度は黒色のニスで塗りつぶした。
 「最後の審判」を描いたものは中世に建てられた教会では良く見られる。マタイによる福音書25章32節の「人の子は、羊飼いが羊と山羊を分けるように、彼らをより分け」る光景が画かれている。
 フレスコ画はイースターまでに除幕される。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/01/27