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英国国教会は主教館や宮殿の売却も

 【ロンドン=ENI・CJC】英国国教会は財務面の苦境克服のため、歴史的な建築として知られているような主教館や宮殿の売却も迫られ兼ねない状況。
 財務機関である教会コミッショナーが1月14日明らかにした報告は「1軒ごとに開発と予測収入を査定する」としている。「これは維持する費用がかかり過ぎる場合は手放すことを意味するかもしれない」と言う。
 コミッショナーは2003年末の資産を38億ポンド(約7600億円)と評価している。しかし資金繰りは厳しい。2002年の収益は9・3%低下した。予測の13・9%減少よりは向上したものの実態はなお厳しい。
 イングランド北部ダーラムにある800年の歴史を持つ主教館オークランド宮殿など、すでに会議目的や社会的な活動のために貸し出されている所もある。
 同宮殿には17世紀スペインの芸術家フランシスコ・デ・スルバランがヤコブとその12人の息子を描いた貴重な絵があるが、コミッショナーは売却も検討している。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/01/27