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失業者が献金13万ドル返せ、と教会を訴え

 【CJC=東京】米ミネアポリスで失業中の検眼士が献金した13万ドル(約1400万円)の返却を求めて教会を告訴している。マーセル・メイジャー氏(55)がその人で、1999年うつ病が発症した際に、老後に備えた蓄えを全額、夫人にも知らせず、匿名でクロケット福音タバーナクル教会に献金してしまい、後になって考えが変わったと言う。
 そこで教会に行き、当時の事情を説明し、何度も返金を求めたが、教会側は拒否し続けたので告訴に踏み切った。教会側は献金はすでに使ってしまったと言うが、メイジャー氏は「教会が私のことを心配しないて、ただ私の金を欲しかっただけだ」と言う。
 教会のリチャード・デブラー牧師は地元紙『ミネアポリス・スター・トリビューン』に、添えられていた手紙もきちんとしたものだったので、「その時には、先方が望んでしたことで、信仰の表れとして受け取った」と語っている。
 法律専門家は、メイジャー氏が金を取り戻す戦いは困難だ、と予測する。精神異常を訴えるとしても、これまでアルツハイマー患者が同様の主張をしても認められなかった、と言う。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/02/02