【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)広報評議会は1月26日、2004年度の「世界広報の日」に向けた教皇ヨハネ・パウロ二世のメッセージを発表した。
カトリック教会の「世界広報の日」は、福音宣教の中でも特に新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、映画などの広報機関を用いて行う宣教について、教会全体で考えることを目的としている。今年は、日本では5月16日(欧州などの地域では5月23日)に記念される。
バチカン放送によると、発表された教皇のメッセージは、「家庭の中のメディア:リスクと豊かさ」をテーマとしている。
このメッセージで教皇は、家庭内のメディアの発達が情報・教育・文化などの面で生活に豊かさをもたらす一方、メディアの伝える内容が時に命や家族、宗教・倫理に対するゆがんだ価値観を与えるなどの、新たな問題を生み出していると指摘した。またマスメディアに関わる人々に倫理的責任の存在を提起し、青少年に及ぼす影響を考えメディアの扱いに注意を払うよう保護者や教育者に呼び掛けた。
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「世界広報の日」は、今年日本では5月16日(欧州などでは5月23日)に定められている。□