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パイロットがキリスト者に信仰の証しを提案

 【ワシントン=RNS・CJC】アメリカン航空のパイロットが、最近のフライトに乗務していた際、乗客の中のキリスト者に、同乗している非キリスト者と信仰を論じようと提案したことが分かり、同社乗員部が調査に乗り出した。
 ティム・ワグナー広報担当が2月8日明らかにしたもの。「従業員の就業中の行動として適切かということだ」と言う。
 事件は、アメリカン航空34便がロサンゼルスからニューヨークのジョン・F・ケネディー空港に向かっている時に起きた。ワグナー広報担当は、パイロットが搭乗しているキリスト者に手を挙げるよう頼んだ、と語った。パイロットは、手を挙げなかった乗客に自分の信仰についてキリスト者に話をする時間を作るよう提案したのだ、と述べたという。
 乗客のアマンダ・ネリガンさんは、非キリスト者でない人は「頭がおかしい」と言い、その言い方は「脅しのように感じた」とニューヨークのテレビに語った。
 ネリガンさんや他の乗客はびっくりして携帯電話で知り合いに連絡を取り始めた。ただ客室乗務員から、心配はないし、地上の当局にパイロットのことは伝えた、と教えられた。
 パイロットはコスタリカへの伝道旅行から戻ったばかりだと言い、フライトが終わったら乗客と話し合えると伝えた、とワグナー広報担当は明らかにした。ただ航空会社がパイロットにどんな処分をするかはプライバシー問題のため発表されないだろうと言う。
 米無神論者協会(本部ニュージャージー州パーシッパニー)は今回の事件を問題視し、メンバーに航空会社の親会社に懸念を伝えるよう呼び掛ける声明を発表した。「今までは乗客の脅迫を従業員が心配しなければならなかったが、これは航空会社従業員が乗客を虐待しているのだ」と、エレン・ジョンソン会長は語っている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/02/16