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聖公会共同体に分裂の危機強まる

 【CJC=東京】世界聖公会共同体に分裂の危機が強まっている。アフリカ、アジア、南米など南半球の13管区の首座主教が米聖公会内に結成された保守派のネットワーク支持を表明した。
 支持声明は、新たに構成された「イームズ委員会」の初会合の前日に発表された。委員会は、米ニューハンプシャー教区で公然同性愛者のジーン・ロビンソン主教が昨年11月に誕生したことを契機に強まった聖公会共同体内部での緊張を解消しようとして開かれたもの。しかし、声明がネットワーク支持を表明したことで、保守派の動きが世界規模での支持を受けたことになり、聖公会全体の再編につながる可能性も出て来た。
 首座主教は、ロビンソン主教選任が「聖書の教え、信仰の伝統、教会の秩序に対する明確な拒否」だとしている。
 ナイジェリアのピーター・アキノラ大主教が主導して発表された書簡には、西インド諸島、アルゼンチン・チリ他、スーダン、ケニア、ウガンダ、コンゴ、タンザニア、中央アフリカ、南インド、パキスタン、東南アジア、フィリピンの首座主教が署名した。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/02/16