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教皇の権威に関する提案にはさらなる研究が必要、と英国国教会

 【ロンドン=ENI・CJC】ローマ教皇の首位とその不謬性を受け入れるとの方向がこのほど開かれた英国国教会(聖公会)総会で2月13日、否決された。
 聖公会・カトリック国際委員会(ARCIC)報告書「権威の賜物」が提案したもので、教皇が教示する権威は「全教会によって受け取られるべき賜物」だったと述べている。
 総会は、キリスト教一致評議会(CCU)から出された、「権威の賜物」に関してはさらに検討することを国際委員会に要請する、との提案を圧倒的多数で承認した。
 CCUはさらに、ARCICが英国国教会とカトリック教会の同数の委員で構成されているが、その提案は「英国国教会の信仰の伝統を公平に取り扱っていることを示す」よう要請した。
 「『権威の賜物』における普遍的な首位性の説明は間違いなくローマ・カトリックの伝統を反映している。『権威の賜物』では16、17世紀以来の英国国教会の伝統、さらには宗教改革によって形成された諸教会の伝統、また正教会や東方正統教会の伝統が真剣に受け止められたということが明確でない」と言う□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/02/24