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ユダヤとサマリア巡礼への規制撤廃

 【エルサレム=ZENIT・CJC】イスラエル当局は聖地巡礼に訪れる入国者にいわゆる占領地域での行動を規制していたが、このほど規制を撤廃した、とアジア・ニュースが報じた。
 イスラエルのエブド・ゴル駐伊大使が語ったもので、これまでテルアビブ空港で実施していた規制地域表の配布を中止したという。この1月には、イスラエル軍関係者が、訪問者に歓迎リーフレットを配っていたが、それには「ガザ回廊、ユダヤとサマリア(A区域)など、パレスチナ自治政府支配下の地域には許可証無しでは立ち入りを禁止する」とあった。
 そのため巡礼者は、ベツレヘム、エリコ、エマオといった聖書でおなじみの場所や死海文書が発見されたクムランなどを訪問するには、国外退去などの制裁を覚悟しなければならなかった。
 聖地観光に逆効果だったとして、ラファエル・ベン・ホウル観光相が2月18日、リーフレットの無効を宣言する声明を発表、「ユダヤとサマリアへの観光はこれまでの基準、規則に照らしながら認められる」と確言した。声明はガザには言及していないが、最近のテロ攻撃の結果、特別管理下に置かれているためと見られる。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/03/01