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マーシャル諸島の「ウリガ教会」で核実験廃絶の祈り

 【CJC=東京】日本のマグロ漁船「第五福竜丸」も被曝(ひばく)した1954年3月1日の米国の水爆「ブラボー」の核実験から50年を前に、マーシャル諸島共和国の首都マジュロにある市内最大のプロテスタント教会「ウリガ教会」では29日の日曜礼拝で祈りがささげられた。
 米キリスト合同教会のジョー・A・マラヤン牧師が「核兵器は人間性に反する。大量破壊兵器も戦争もいらない」として「『ブラボー水爆』よりも大きな謝罪要求の声を上げよう」と説教した。
 マーシャル諸島では1946年から58年まで、米国が計67回の核実験を実施した。中でも、1954年3月1日のブラボーの核実験は最大規模だった。
 マーシャル諸島国民の多くがキリスト者。共同通信によると、米オハイオ州から出席したマラヤン牧師は、ウリガ教会の牧師の説教に続き「核実験を行った米国に対し、積極的に謝罪を要求してもいい」と述べ、さらに「核実験は、神が造ったマーシャル諸島の土地を破壊した。広島や長崎でも多くの人が核の犠牲になった。神と人間を冒涜(ぼうとく)する核兵器や大量破壊兵器は、これ以上作ってはならず、戦争をしてはいけない」とこぶしを振り上げた。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/03/16