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独カトリック教会は聖職志願者に心理検査計画

 【ジュネーブ=ENI・CJC】独カトリック教会は、志願者の中で聖職に適した人だけが学校で訓練することが神学校で訓練されるように、「詳細な心理検査」を行う計画。
 「神学生は時代の子であり、崩壊した家庭から来る者もいれば、人生の後半になって聖職を志す者もいる。これが問題を生じさせて来た。だから志願者が将来辞任せざるを得ないものなら、助言やカウンセリングを受けてから、身の処し方を決めた方が良いのだが」と、『ドイツ・レーゲンテンコンフェレンツ』のピーター・クラスフォット会長は言う。この団体はドイツの30神学校付き司祭で構成される組織。3月24日、国内27教区に検査案を送付後、同氏がインタビューに応じたもの。
 「これまで実際に心理学的評価制度はなかった。叙階が間近な時よりも初年度に詳細なテストをするほうがよいだろう」と言う。同氏は、最近の構造変化がカトリック聖職者の需要増をもたらし、聖職候補者の適性検査で「現代病」を調べる必要性ガあるのだ、と強調した。
 カトリック者は現在ドイツ8000万人口の32%を占めているが、2003年11月のデータでは、ミサに常時与る人はその内の僅か15%。
 神学生の3分の1から半数は聖職に付く一方で志願者の4分の1が拒否されている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/03/29