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米合同メソジスト教会審査委が同性愛教職に「無罪」の判断

 【ボセル(米ワシントン州)=EP・CJC】米合同メソジスト教会(UMC)聖職者13人による審査委員会が3月20日、1日半にわたる審議の結果、30年以上にわたって教会規則に規定してある条項に即した判断を覆し、公然かつ実践している同性愛教職カレン・ダンマン牧師(47)に「無罪」の判断を下した。
 ダンマン牧師は「合同メソジスト教会によってキリスト教の教義と相容れない、と宣言された行為」を問われたもの。審査委員会もその見解を受け入れるものと見られていた。
 2001年に、ダンマンさんはパシフィックノースウエスト教区のエリアス・ギャルバン監督に書簡を送り、新任地を求めるとともに、「私は別の女性とパートナーを組み、契約関係に生きている」と通知した。
 UMC教規は明確に、同性愛実践者が教会の職に就くことを禁止している。しかし審査委員会は、訴追の明確な理由を受け入れなかった。
 ダンマンさんが公然実行している同性愛者であると認める一方で、ダンマンさんは「UMCがキリスト教の教義と相容れないと宣言した行為」をいかなる形であれ実行しているという明確な証拠が提出されなかった、と言う。同時に審査委は、UMC教規が、同性愛を「キリスト教の教義と相容れない」としていることを認めた。
 保守派として知られているケンタッキー州レキシントンのジェームズ・ハイディンガー牧師は、これは「審判による法の無視だ」と批判している。ダンマンさん自身が認めていることではないか、と言う。
 この問題については4月27日にピッツバーグで行われる同派総会でも激しい論議が交わされることになると見られている。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/03/29