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バチカン典礼秘跡省が聖体に関する指導書を発表

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)典礼秘跡省(長官=フランシス・アリンゼ枢機卿)は4月23日、聖体に関する指導書『レデンプトリス・サクラメントゥム』を発表した。
 バチカン放送によると、指導書は「聖体における注意すべき、また、避けるべきいくつかの事項」とサブタイトルにあるとおり、聖体の秘跡をめぐる典礼上の規則を確認するもの。
 教皇ヨハネ・パウロ2世は、昨年4月回勅『エクレジア・デ・エウカリスティア』(教会に命を与える聖体)を発表、聖体祭儀における典礼規則への忠実さを訴えた。それを受けて作られたこの指導書では、第2バチカン公会議の典礼改革のおかげで信徒の聖体祭儀への認識と参加が増したことを大きく評価する一方、しかしながら未だ聖職者や信徒の間で聖体祭儀に対する不適当な取り扱いや、混乱が見られることを指摘している。
 ZENIT通信によると、アリンゼ枢機卿は4月23日、指導書『レデンプトリス・サクラメントゥム』発表に際しての記者会見で、妊娠中絶を支持する政治家は聖体を受けてはならず、司祭も聖体を授けてはならない、とする教会の立場を明らかにした。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/04/26