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エキュメニカル総主教とギリシャ正教会の抗争に政府介入へ

 【ソフィア=ENI・CJC】『コンスタンチノープルのエキュメニカル総主教』バルトロメオス一世とギリシャ正教会の抗争にギリシャ政府首脳が5月4日介入した。
 バルトロメオス一世から派遣された主教4人の代表は前日、エキュメニカル総主教座とギリシャ正教会との間の永久分裂を防ぐため、イスタンブールからギリシャを訪問、5日にコスタス・カラマンリス首相と会見、意見書を提出した。
 ギリシア政府は、マリエッテ・ギアナコウ教育宗教相をバルトロメオス一世との会談のため派遣する可能性もある。
 バルトロメオス一世は4月30日、ギリシア正教会の首長クリストドゥロス総主教との関係を一時停止する、と発表した。オスマン帝国から1912年にキリシャに編入された地域での主教3人の任命をめぐって双方が選任権を主張している。
 エキュメニカル総主教座はギリシャ政府に、正教会の主教3人任命を大統領が認可しないよう要請した。現地紙の報道によると、認可期限は当初の5月10日が延期される模様。□

KIRISUTO.INFO Last Update : 2004/05/10