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教皇、中絶反対派の象徴女性を聖人に

 【CJC=東京】ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は5月16日、6人を新しく聖人として宣言した。その中の1人が自分の生命を犠牲にして子どもを産んだイタリアのジャンナ・ベレッタ・モラさん。人工中絶反対を改めてアピールする狙いがあるとも見られ、女性の権利擁護団体などから女性の命を軽視するものと反発の声も上がっている。
 1962年、4人目の子どもを妊娠中、子宮に悪性腫瘍が発見されたが、自分の生命より生まれて来る子供の生命を優先し、摘出手術を拒否。女児出産の1週間後に39歳で死去した。
 モラさんは、1994年に福者に列せられて以来、中絶反対派にとって象徴的存在とされている。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/05/25