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EU憲法に『キリスト教の伝統』盛り込むか

 【CJC=東京】ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)加盟25か国外相による政府間会議で5月24日、イタリア、ポーランドなど、主にカトリックの7カ国が共同書面を出し、EUの理念をうたう憲法前文で『キリスト教の伝統』を明示するよう求めた。
 憲法草案前文はEUの理念を「人間中心主義と法の尊重」とし、この理念は「欧州の文化的、宗教的、人文主義的遺産に由来する」としている。
 ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世は、5月1日のEU東方拡大に際し、「人間的価値とキリスト教共同体が欧州の魂だ」とする声明を出しており、7カ国が教皇の意向に沿ったものと見られる。
 政教分離の国是から、前文でのキリスト教への言及に絶対反対のフランスのバルニエ外相が微妙に発言を変えており、結論は6月中旬のEU首脳会議に持ち越された。□

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