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北インド教会ボンベイ教区を警察が襲撃

 【CJC=東京】北インド教会のボンベイ(ムンバイ)教区本部が5月31日、警察の捜索を受けた。複数の教会指導者が広大な教会所有地を不正に売却した、と信徒から苦情が寄せられたのを受けてのもの。責任者など2人が警察に逮捕された。
 北インド教会は英国国教会と密接な関係にあり、植民地時代の財産を引き継いでいる。
 警察は、教会財産を管理しているボンベイ教区信託協会事務所で取り調べを行った。チャリティー・コミッショナーの同意なしに教会資産の売却を禁止する規則があるにも拘わらず、関係者が不正に財産を処分する許可を取り付けた、と言う。
 教区信託協会は公的団体として登録されており、チャリティー・コミッショナーに通知せずに教会資産を販売することは出来ない。「それにも拘わらず役員が、協会は公的団体ではないと偽った」と、当局は言う。
 最近ではコラプールでも資産が処分直前にあることが分かった。他に少なくとも22件の売却物件がある、と教会員から不安の声が上がっている。「英国国教会から引き継ぎ、複数の銀行に預けてあった資金もなくなっている」とも言われる。
 警察は、なお調査中と言う。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/06/07