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中国「家の教会」指導者の安全に不安

 【CJC=東京】米国のキリスト教抑圧監視団体『殉教者の声』(VOM)によると、中国・河南省で『3段階奉仕者』(意訳。"Three Grades Servants"と英語には訳出されている)という独自の地下教会を主宰しているシュー・シュアンフー氏が4月逮捕されて以来、生死も不明で懸念が現地で広がっている。
 VOMは、シュー氏逮捕は宗教上の問題としてではなく、国家安全保障事件として扱われたと伝えている。現地の宗教問題事務局職員は事件に関係させられず、北京政府の最高レベルの指示に基づき国家公安部門が担当したという。
 シュー氏は「シュー・シェングアン」と言う名でも知られているが、1980年代からこの教会を指導している。「シェングアン」は「聖光」と推定される。これまで20回以上逮捕され、獄中生活も20年を超している。
 教会は秘密に運営されているが、会員は50万人以上と見られる。
 この4月26日、黒竜江省ハルピン市の公安局が集会を手入れ、シュー氏が逮捕された。またグ・シャンガオ教師(28)も拘留された。グ氏は翌日殴殺された、とVOMは伝えている。□

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