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ブルガリア正教会がハリー・ポッターの魔法に警告

 【ソフィア=ENI・CJC】ブルガリア正教会は、同国でも人気の高いハリー・ポッターの本と映画を機関紙6月号の1面で厳しく批判した。魔法の呪文は現実にあり、危険だと警告している。
 この批判は日刊紙『24時間』6月26日付けでも大きく取り上げられた。 
 インタビューで教会指導者ガブライル主教が「魔法は子供のゲームではない」と発言した。
 主教の指摘は、ブルガリア人のスタニスラフ・イアネフスキー少年が映画の次回作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」に出演すると伝えられたことを受けてのもの。「クィディッチ・ワールドカップ」と言う架空のゲームで、ブルガリア・チームのスター、ビクトール・クラム役を演じるという。
 ガブライル主教は、魔法や呪文に悩まされたり、悪霊にとりつかれているという人を助けるため特別の礼典を行っているソフィアの教会に毎週木曜日に行くよう、教会聖務院は勧める、と語った。
 教会が支持するパンフレットはソフィア市中、特に映画館周辺や子どもたちの遊び場に掲示されているが、それには「ハリー・ポッターの本の呪文を繰り返すのは「悪魔に祈っている」ようなものであり「神は魔法を嫌われる」と書かれている。
 「あなたを救うのは魔法の杖ではなく、キリスト教信仰と十戒を固く守ることしかない」と、ガブライル主教は『24時間』紙に語った。
 ハリー・ポッターに関するブルガリア正教会の非難は他の正教会やカトリック教会からも支持されている、と言う。□

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