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パードレ・ピオの故郷にレンゾ・ピアノ設計の新教会完成

 【CJC=東京】イタリアで人気の神秘的修道士パードレ・ピオ(ピオ神父)の故郷サン・ジョバンニ・ロトンドで7月1日、建築家レンゾ・ピアノが設計した巨大でモダンな教会の奉献式典が行われた。
 カプチン修道会がピオ神父の“お導き”により設計者を決定したとされる建築家ピアノは、パリのポンピドー・センターや関西国際空港の設計で有名。
 清貧を呼び掛けたピオ神父にふさわしく巨大でモダンではあるが簡素で慎ましい形態という。完成に10年を要した。建設費3000万〜3500万ユーロ(1ユーロは約130円)。会堂内部に6000人収容出来、外の前庭広場には3万人の巡礼を迎えられる。
 ピアノは、教会完成と同時に現地が商業・観光地化し環境破壊を引き起こすと危惧し、式典に集まった数万人の人々に「商人は神殿から追放せよ!」と、教会の精神性を商業目的で汚さないよう呼び掛けた。
 現地には毎年700万人もの巡礼が訪れ、土産、ホテル、関連事業で多額の売り上げがあるという。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/07/12