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アジア各国でカトリック学校破壊の動き

 【ローマ=ZENIT・CJC】イタリアのカトリック通信『アジア・ニュース』の主宰者ベルナルド・セルヴェレッラ神父は、アジア各地で「カトリック学校」が破壊される動きがあり、信教の自由抑圧の新しい傾向と警告する。「2004年の宗教の自由に関するレポート」の中で指摘したもの。
 「共産主義国や宗教的根本主義に影響されている所では、もはや信仰者個人を抑圧することでは満足していない。彼らは信仰の自由に関係する物や建物を破壊している」と言う。
 セルヴェレッラ神父はさらに次のように指摘した。
 インドネシア、中国、インドではもちろん、教会も破壊されている。しかしその上、キリスト者の家庭と学校が破壊される。
 学校破壊は迫害の1要素であり、現在中国、香港、インドネシア、ネパール、インド、パキスタンで盛んになっている。この場合、沈黙させたいのは、共同体の信仰だけではなく、宗教、特にキリスト教が与える社会的な影響全てだ。
 破壊は単に信仰抹殺のためにではなく、人々を貧困にし、挫折させるために行われている。カトリックやプロテスタントの学校に反対して戦っているヒンズー教徒は「パーリア」(南部インドの最下層とされている)を管理可能な奴隷の状態に留めて置きたいのだ。
 インドネシアでは、イスラム教徒がアンボンで大学を全焼させたが、それはキリスト者が活動することを望まないからだ。
 香港政庁は北京政府の圧力で、キリスト教学校の自治を抑圧している、とも同神父は指摘している。□

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