【CJC=東京】「カザンの聖母」と呼ばれるイコンは1900年代前半に所在不明となり、後に英国にあることが判明したもの。広く正教徒の尊崇の対象とされて来たこのアイコンがロシアに戻ることになった。
アイコンは教皇ヨハネ・パウロ二世に寄贈されたもの。教皇はバチカンの自室に保管している。
7月10日、教皇はロシア正教会モスクワ総主教座に個人的な贈り物としてアイコンを返却する意向を明らかにした。
バチカン(ローマ教皇庁)のホアキン・ナヴァロ=ヴァルス報道担当は、贈り物が「教皇とアレキシー二世総主教との間で行われるのではないか、と考えられている会談とは全く関係がない」としている。□