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南ア教会協議会にかつてアパルトヘイト正当化した教会が加入

 【ヨハネスブルグ=ENI・CJC】南アのオランダ改革派教会は、かつてアパルトヘイト(人種隔離政策)を支持したことで、キリスト教会の交わりから追放されていたが、南ア教会協議会は同派の正式加入を受け入れた。同協議会議長にこのほど就任したラッセル・ボッツマン氏が明らかにした。「同派はこれまで3年間オブザーバーだったが、その間の貢献を評価してのもの」と言う。
 改革派教会は、アフリカーンス語を話す白人主体の教会。白人政権がアパルトヘイトを推進していた当時、それを神学的に正当化した。1960年に世界教会協議会がアパルトヘイトを聖書的、倫理的に正当化することは問題だとする声明を発表、それを受けて、南アの各教派が関係を断絶、同派は世界教会協議会や南ア教会協議会を脱退した。
 94年黒人を含む全人種参加の下で総選挙(制憲議会選挙及び州議会選挙)が実施され、同年5月にはマンデラ大統領が選出されたが、その4年後に同派総会はアパルトヘイトを本質的に誤りであり罪だ、と宣言している。
 世界改革教会連盟も1982年、アパルトヘイト支持は「異端的」として追放したが、それは98年に撤回された。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/07/19