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デンマークで神を信じない牧師が法廷に

 【コペンハーゲン=ENI・CJC】世界の創造者としての神を信じないと公言、聖職停止処分を受けたデンマーク福音ルーテル教会(国教会)のトルキル・グロスボル牧師の取り扱いが、国家機構内の聖職法廷で決定される。
 リーネ・エスペルセン法相は7月12日、神学専門家2人を加えた聖職法廷が、通常の公判と同様な形で審判を行う、と語った。
 グロスボル牧師は1年前、世界の創造者としての神を信じないし、使徒信条の教義のどれも信じない、と宣言した。それを受けて、リーゼ=ロッテ・レベル監督は同牧師を「厳しい指導」の下に置き、この6月に入って、辞任しなければ聖職停止処分にする、と通告した。同牧師は辞任を拒否、聖職執行を停止された。
 デンマーク総人口の84%が名目上は属している同教会の役割に関する議論を今回の事件は引き起こしている。処分が撤回されるとなると、合理的キリスト教の現代版とかキリスト教後のヒューマニズムが講壇から説教されるという問題にもつながることになる。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/07/19