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宣教師にかき回されるクウェートのキリスト者

 【ワシントン=RNS・CJC】クウェート全国福音教会の指導者アマヌエル・ガリーブ牧師が7月6日、西欧から来る宣教師の活動が、自分たちにとっては問題をより複雑にするだけで、「私たちに、有害なこともある。残念ながら、これら西側の宣教師は、自分の行いがどういう結果をもたらすか考えていない」と語った。
 クウェートでは、信教の自由は法律で保障されているものの、非イスラム教徒の宣教師が改宗活動を行うことは違法。
 ガリーブ氏は、外国人宣教師がクウェートで改宗活動を行うと、政府は地元教会に圧力を加える、として、宣教師に言いたいことは、活動に責任を持ち、現地の教会の宣教を邪魔したり、妨害しないでほしいということだと言う。現地の教会はそこで生き、働いているキリスト者の信仰を育成しているのだから、と語った。
 ガリーブ氏は米バージニア州リッチモンドで7月3日まで行われていた長老教会(PCUSA)の総会に出席した。
 クウェートは人口230万、その内キリスト者は30万人。ほとんどが他国からの移住者。
 ガリーブ氏は、アラブ人キリスト者がイスラム教徒と西側諸国の間の橋渡し役となれると信じていると言う。しかしユダヤ人によるイスラエルを聖書の預言が実現したものという西側の福音派の「キリスト教シオニズム」には賛成しない。「私たちの聖書理解では、イスラエルは旧約聖書預言の成就ではない。それは単なる国家である」と言う。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/07/19