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ギリシャのカトリック教会が五輪選手に精神的支援

 【CJC=東京】アテネ・オリンピックを前に、ギリシャのカトリック教会は選手たちの歓迎準備を進めている。
 バチカン放送によると、ギリシャ司教協議会会長のニコラス・フォスコロス・アテネ大司教が、同国司教団の、オリンピックの深い精神性を信者や市民の心に呼び起こすメッセージを発表した。この中で、近代オリンピック提唱者クーベルタン男爵の友人にして協力者であったドミニコ会士、アンリ・ディドン神父の言葉「より速く、より高く、より強く」を引用、現在もオリンピックのモットーとして受け継がれているこの精神を信仰と人間性の昇華として説いている。
 開会2日前の8月11日、アテネの聖ディオニジ・カトリック司教座聖堂で、世界各国の選手や観戦者参加の記念ミサが行われるほか、各教会では開催中を通して司祭たちが交代で、訪れる参加者・関係者らの司牧に努める。
 バチカン放送はさらに、オリンピック選手村には、100平方メートル程度のスペースを設け、イタリア、ドイツ、スペイン、フランス、英国の司教協議会の協力の下、各国語を話す司祭たちが訪れる人を祈りや黙想に招くなど、選手たちの精神支援に留意するとしている。このスペースは正教会やプロテスタント教会関係者と共同で運営される。□

KIRISUTO.INFOホーム教界ニュースホーム Last Update : 2004/07/26